どんぐりクッキー(マテバシイ)

今回収穫したドングリは、マテバシイです。
マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)は、ブナ科の常緑高木です。
別名 マテバガシ、マテガシ、マタジイ、サツマジイ、アオジイ。
分布 本州(紀伊半島)以南の沿岸地に自生。
樹高 15m
幹 暗褐青灰色、滑らか、若枝は無毛。
葉 互生、楕円形で全縁。厚く平滑で、光沢がある。
花 5~6月頃、黄褐色の雌雄花穂を結ぶ。
果実 堅果(どんぐり)で長楕円形。果実は炒って食用。
用途
樹木 街路樹、防風樹、防火樹
材 建築材・器具材。
果実 アク抜きを必要とせず、そのまま炒って食用になる。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)



マテバシイはこんなかたちのどんぐりです。シイの木の仲間だから、アクがないんでしょうか。
もっと小さなシイの実は子供の頃に食べたことがあるけれど、マテバジイは、大きなドングリ。
はじめて食べます。ドキドキです。
さて、、まずは殻剥きからですが・・・固くてペンチじゃないと割れません。一苦労です。



薄皮もむいてしまいます。 灰汁抜きは不要だと、ほとんどのドングリ関連の本やサイトに書いてありますが
やわらかい粉状にしてみたいので、二度~三度、鍋の湯をとり変えながら茹でてみました。
加熱すると色が変わります~。



少し柔らかくなって火が通ったようです。すりこぎで、すり潰します。
硬いゴツゴツした芯のある実もありました。キッチンバサミで細かく粉砕して粒々を残しながら擂りました。
バター、卵、甜菜糖、薄力粉、ドングリ粉をボウルに入れたところ。↑
(最初にバターと甜菜糖をクリーム状に混ぜてから、卵→薄力粉→ドングリ粉の順に入れると滑らかな生地になるはずなのですが・・・
クッキー自体、作るのは久しぶりなので、手順を間違えてしまいました(-_-;;))



生地をまとめたら、袋に入れて冷蔵庫で小一時間ほど寝かせます。
生地を2つに分けて
最初は、スプーンですくった生地を落として焼く、ドロップタイプのクッキーを焼いてみます。
焼き上がりは、カントリーっぽいゴツゴツしたクッキーになりました。↑



もう半分の生地は、ラップに包み棒状にして、冷凍庫で固めます。
アイスボックス・クッキーというやつです。
表面が固まったら、輪切りにして天板に並べて焼きます。
焼き上がりはこんな感じに
ドロップ・タイプと
アイスボックス・タイプを
食べ比べて思ったこと・・・
どんぐりクッキーは、薄く切り分けてカリカリに焼くアイスボックス・クッキーが適しています。
薄焼きにしたほうが、ドングリの香ばしいポリポリ感が生きる感じがする。。。
ドロップ・タイプだと、中途半端にソフトで口当たりがイマイチ・・・。orz
(私の好みなんですけどね )
薄く焼くほど、ポリポリ・サクサクで美味しいと思います。
クセもなくって、とっても食べやすかったです。
この秋、ドングリをたくさん拾っていろんな食べ方にトライしてみます
今回試した分量です。
(約25枚分)
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・ドングリ(粉にしたもの)・・・60g
・薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・110g
・甜菜糖・・・・・・・・・・・・・・・60g
・バター・・・・・・・・・・・・・・・・60g
・卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2個
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初回のドングリ料理なので、オーソドックスな材料で試作してみました。
ドングリの数が少なくて、粉は60gほどしかとれませんでした。
(廃棄率がめっちゃ高いんです~・・・・殻のほうが実よりも重い~)
ドングリ粉と薄力粉の割合は、出来れば1:1で試してみたいところです。
他サイトによれば、それくらいのほうがドングリの味わいをしっかり感じられるということです。
(その際、繋ぎに油脂を多めに加えることがポイントらしいですよ)
今回はマテバシイで試してみましたが、もっと美味しいドングリがあるようなので
別の種類のドングリを見つけたらいろいろと試してみようかと思っています。
これからいろいろと試作してみて、 バター・卵なしのベジタリアン仕様クッキーも作ってみようかと思っています。